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エアコン工事が止まった!アスベスト調査義務化で変わった新ルールとは?

エアコン工事が止まった!アスベスト調査義務化で変わった新ルールとは?

「エアコンの取り付け工事をお願いしたら、業者さんからアスベスト調査が必要と言われました。小さな工事でも本当に必要なのでしょうか?」

このようなご相談を最近多くいただくようになりました。実は、2023年10月1日より法改正が行われ、リフォーム工事におけるアスベスト(石綿)調査のルールが大きく変わったのです。

多くの方が「アスベストなんて自分の家には関係ない」と思われがちですが、実際には一般的な住宅にも広く使用されていた建材です。今回の法改正により、家族の健康と安全を守るための重要な制度が整備されました。

この記事では、法改正の背景から具体的な調査内容、そして安心してリフォームを進めるための正しい知識まで、わかりやすく解説いたします。

なぜアスベスト調査が義務化されたのか?

アスベストの歴史と住宅への使用実態

アスベスト(石綿)は、優れた断熱性と耐火性を持つ天然の鉱物繊維として、1960年代から1990年代にかけて多くの建築材料に使用されてきました。「奇跡の鉱物」とも呼ばれ、その加工のしやすさと性能の高さから、様々な建築工事に使用されてきました。一般の住宅建築においても重宝されていたのです。
住宅では、以下のような箇所にアスベストが含まれている可能性があります。

  • 外壁材:サイディングボードや塗装材
  • 屋根材:スレート瓦や防水シート
  • 内装材:石膏ボードや天井材
  • 断熱材:吹き付け断熱材
  • 配管周り:保温材や継手部分

これらの材料は、施工時や解体時に適切な対策を講じれば安全に扱えるものでした。しかし、後の研究により、アスベスト繊維を長期間吸入することで深刻な健康被害を引き起こすことが判明し、段階的に使用が制限されるようになったのです。

法改正の背景と目的

2023年10月1日に施行された改正大気汚染防止法では、これまで一定規模以上の工事にのみ義務付けられていたアスベスト調査が、小規模な工事にも拡大されました。
この法改正の背景には、以下のような問題意識があります。

作業員の健康保護

リフォーム工事に従事する職人や作業員の健康を守ることが最優先の目的です。適切な調査なしに工事を行うことで、知らずにアスベスト繊維を吸入してしまうリスクを防ぎます。

居住者の安全確保

工事中に発生する粉塵が室内に飛散することで、そこに住む家族の健康に影響を与える可能性を最小限に抑えます。

近隣住民への配慮

工事現場から周辺地域へのアスベスト飛散を防ぎ、地域全体の安全を確保します。

どんな工事にアスベスト調査が必要?

調査が義務付けられる工事の範囲

改正法により、以下のような工事には事前のアスベスト調査が義務付けられています。

壁や天井に穴をあける工事

エアコンの新設・移設工事
換気扇の設置工事
照明器具の取り付け工事
棚やフックの壁面取り付け

建材を取り外す工事

内装のリニューアル工事
浴室やキッチンの改修工事
外壁の張り替え工事

切断や研磨を伴う工事

フローリングの張り替え
配管工事
電気工事での配線作業

「小さな工事だから大丈夫」は通用しない

「ちょっとした穴あけ程度で調査が必要なの?」という疑問を持たれる方も多いでしょう。しかし、アスベスト繊維は非常に細かく、わずかな作業でも飛散する可能性があります。

特に注意が必要なのは、見た目には分からないという点です。アスベストが含まれている建材でも、通常の状態では繊維が飛散することはほとんどありません。問題となるのは、工事によってその建材が破損したり、粉塵が発生したりする時なのです。
エアコン工事を例に取ると、室内機を取り付ける際の壁への穴あけ、配管を通すための貫通工事、さらには既存の配管カバーを取り外す作業など、様々な場面でアスベストを含む建材に触れる可能性があります。

アスベスト調査の具体的な流れ

調査の種類と方法

アスベスト調査には、大きく分けて以下の段階があります。

書面調査

工事の規模や内容ににより、何を調査するかは事前にご説明します。その後、建物の建築年や使用されている建材について、設計図書や過去の工事記録をもとに調査します。1975年以前に建築された建物は特に注意が必要ですが、2006年まではアスベストを含む建材が使用されていた可能性があるため、建築年だけでは判断できません。

目視調査

実際に現場を訪問し、専門的な知識を持った調査員が建材の状況を目視で確認します。建材の種類、設置状況、劣化の程度などを詳しくチェックします。木材や金属には含まれていないなど、目視でわかることなども調査、報告書の作成を行います。

分析調査

目視調査だけでは判断できない場合、実際に建材の一部を採取し、第三者機関で成分分析を行います。この分析により、アスベストの含有率を正確に把握できます。

調査にかかる期間と費用

調査期間は工事の規模や建物の状況によって異なりますが、一般的な住宅の場合。

書面・目視調査:1〜3日程度
分析調査:
1〜2週間程度(分析機関での検査期間を含む)

費用については、調査の範囲や建物の規模によって変動します。エアコン工事のような小規模な工事でも、安全を確保するための必要な投資として考えることが大切です。

調査結果に基づく対応

調査の結果、アスベストが検出された場合でも、すぐに危険というわけではありません。重要なのは、適切な対策を講じることです。

アスベストが検出されなかった場合:
通常通り工事を進めることができます。ただし、調査報告書は工事記録として保管しておきましょう。

アスベストが検出された場合:
工事方法を見直し、飛散防止対策を講じた上で作業を行います。具体的には、作業エリアの隔離、専用の保護具の着用、集塵装置の使用などが必要になる場合があります。

信頼できる調査業者の選び方

必要な資格と認定

アスベスト調査を行うには、専門的な知識と適切な資格が必要です。調査業者を選ぶ際は、以下の点を確認しましょう。

石綿調査者の資格

  • 一般建築物石綿含有建材調査者
  • 特定建築物石綿含有建材調査者
  • 一戸建て等石綿含有建材調査者

これらの資格を持つ調査員が在籍している業者を選ぶことが重要です。

実績と信頼性

長年地域で活動している工務店や建設会社であれば、豊富な経験と実績を持っています。また、地域密着型の業者は、アフターフォローも含めて長期的なお付き合いができる安心感があります。

総合的な対応力

調査だけでなく、その後の工事まで一貫して対応できる業者を選ぶメリットは大きいです。調査結果を踏まえた最適な工事方法の提案から、実際の施工まで、トータルでサポートしてもらえます。

調査から工事まで一貫対応の重要性

アスベスト調査と実際の工事を別々の業者に依頼すると、以下のような問題が生じる場合があります。

  • 調査結果の解釈に食い違いが生じる
  • 工事業者が調査内容を正しく理解していない
  • 責任の所在が曖昧になる
  • 連携不足により工期が延びる

一方、調査から工事まで一貫して対応できる業者であれば、

  • 調査結果を熟知した上で最適な工事方法を提案
  • スムーズな工程管理が可能
  • 万が一の問題にも迅速に対応
  • トータルコストの最適化

家族の安全を第一に考えた家づくり・リフォーム

安全な住環境づくりの重要性

アスベスト調査の義務化は、決して家づくりやリフォームを困難にするものではありません。むしろ、家族が安心して暮らせる住環境を整えるための重要なステップと考えるべきです。
特に小さなお子様がいるご家庭では、室内の空気環境に対する関心も高いでしょう。適切な調査と対策により、工事中はもちろん、工事後も安全な空間を維持することができます。

予防的なアプローチの価値

「問題が起きてから対処する」のではなく、「問題を未然に防ぐ」というアプローチは、住宅メンテナンスにおいて非常に重要です。アスベスト調査もその一環として捉えることで、長期的な住まいの安全性を確保できます。
また、適切な調査記録を残しておくことで、将来のリフォームや売却時にも役立ちます。「この家は適切に調査・管理されている」という記録は、住宅の資産価値を守ることにもつながります。

専門家との連携による安心感

住宅に関する専門知識は日々更新されており、法改正や新しい技術の導入など、一般の方が全てを把握するのは困難です。だからこそ、信頼できる専門家とのパートナーシップが重要になります。
経験豊富な工務店であれば、アスベスト調査はもちろん、その後の工事についても様々な選択肢を提案できます。お客様のライフスタイルや予算に合わせて、最適な解決策を見つけることができるでしょう。

まとめ:安心できるリフォームのために

法改正により義務化されたアスベスト調査は、決して煩わしい手続きではなく、家族の健康と安全を守るための大切な制度です。エアコン工事のような小規模な工事でも、適切な調査を行うことで安心して作業を進めることができます。

今野工務店では、お客様の安全を第一に考えたリフォームをサポートしています。


  • 有資格者による確実な調査:石綿調査者の資格を持つ社員が、丁寧な調査を実施
  • 第三者機関との連携:必要に応じて専門機関での分析調査も対応
  • 調査から工事まで一貫対応:調査結果を踏まえた最適な工事方法をご提案
  • 豊富な実績と経験:宮城県内での長年の施工実績により、地域特性を熟知
  • 一担当者制によるサポート:調査から完工まで、同じ担当者が責任を持って対応

アスベスト調査に関するご質問や、リフォーム工事についてのご相談がございましたら、お気軽にお声かけください。家族が安心して暮らせる住環境づくりを、しっかりとサポートいたします。

お気軽にご相談ください

「うちの家は大丈夫?」「どんな調査が必要?」など、アスベストに関する疑問や不安をお持ちの方は、まずは専門家にご相談ください。
宮城県内での豊富な実績を持つ今野工務店なら、調査から工事まで安心してお任せいただけます。展示場「CREA」でのご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にお越しください。

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