
前編では、築50年の家の建て替えを決意されたO様邸の家づくりストーリーをご紹介しました。家族の将来を見据えた計画と、様々な問題を一つ一つ丁寧に解決していくプロセスは、これから家づくりを考えている方にとって参考になるポイントが多かったのではないでしょうか。
後編では、土地探しから始められたT様邸の家づくりストーリーと、2つの事例から学ぶ家づくり成功のポイントについてお伝えします。新築一戸建てを検討されている方、特に土地探しから始める方にとって参考となる情報が詰まっています。
※前編の記事はこちらから→
土地探しからスタート!T様邸の家づくりストーリー
家づくりを決意したきっかけ
T様ご家族は、ご夫婦と3歳と1歳のお子さん2人の4人家族。借家暮らしでしたが、お子さんが成長するにつれて住まいが手狭に感じるようになってきました。「子どもも活発になり、もっと自由に遊べる空間が欲しい」という思いと同時に、「自分たちで家づくりができるか不安」という気持ちもあったそうです。
借家から持ち家へのステップは、多くの若いご家族にとって大きな決断です。特に初めての家づくりとなると、何から始めればよいのか、どのような家が理想なのか、予算はどう考えればよいのかなど、疑問や不安は尽きません。
家づくりへの要望
T様ご家族の主な要望は
「子供との時間を共有できるが、生活に合わせて対応できる間取りにしてほしい」というものでした。共働きのご夫婦にとって、限られた家族の時間を大切にしたいという思いと、効率的な家事動線で日々の負担を減らしたいという現実的なニーズの両立が求められていました。
具体的には、
直面した問題点と解決策
T様邸では、予算の制約から郊外の分譲地を検討することになりました。しかし、選んだ土地は下水道区域だったものの、実際の引き込み時期が未定という問題がありました。
このまま待つか、自費で浄化槽を設置するかという選択を迫られました。
具体的な問題と解決策
- 1予算と立地のバランス:土地と建物の予算からコストパフォーマンスの高い郊外の分譲地を選定。通勤や生活の利便性と価格のバランスを慎重に検討しました。
- 2下水道問題:各行政機関との協議を重ね、引き込みまで待つ場合と自費設置の場合のそれぞれの費用と生活への影響を比較検討。最終的に浄化槽を自費設置する決断をしました。
- 3限られた面積での効率的な間取り:建物は28坪の総二階として、なるべく廊下スペースを削減しながらも、洗面と脱衣所は分け、2階にもトイレを設置。キッチンを中心に間取りを構成して、共働きのご夫婦の家事負担を軽減する工夫を凝らしました。
- 4収納の確保:各部屋の収納はもちろん、リビングや2階の廊下にも物入れを設置し、限られたスペースでも整理整頓がしやすい工夫を施しました。
家づくりの工程
T様邸の家づくりは以下の流れで進みました。
- 1要望確認:ご家族の理想や希望をヒアリングしました。
- 2資金計画:実現可能な予算の枠組みを設定しました。
これらの基本計画に約1ヶ月かかりました。
- 1土地探し:予算と希望条件に合った土地を探しました。
- 2土地建物での資金計画:具体的な土地を想定した予算配分を検討しました。
土地選びとそれに基づく計画に約2ヶ月を要しました。
土地選びは家づくりの大きな決断点です。
- 1融資仮審査:約2週間かけて金融機関による仮審査を受けました。
- 2土地・建物契約:約2週間で正式な契約を締結しました。
- 3融資申し込み:本格的な住宅ローン審査が始まりました。
- 4融資実行:約1.5ヶ月かけて融資手続きが完了しました。
この間にショールームなどを見学し、具体的な仕様の検討も並行して進めました。
- 1仕様決め:内装や設備の細部を決定していきました。
- 2土地決済:土地の所有権が正式に移転しました。
- 3地盤調査:建築に適した地盤かどうかの調査を行いました。
- 4地鎮祭:工事の安全を祈願する儀式を行いました。
これらの手続きに約2週間かかりました。
- 1地盤改良:必要に応じて地盤の補強工事を実施しました。
- 2着工:建築工事が始まりました。
- 3完成:およそ4ヶ月の工事を経て、28坪の2階建て住宅が完成しました。
家づくりの成果と住み心地
完成したT様邸は、コンパクトながらも家族の暮らしに寄り添った素敵な住まいとなりました。
家族のつながりを感じる空間
「ただいまと玄関ホールの扉を開けて、LDKに入ると、子供たちが楽しそうに遊んでいる。ここで成長していくのを夫婦で見ていけるのが楽しみだ」と、家族の一体感を感じる空間に満足されています。
趣味と家族時間の両立
「車が趣味で、リビングの窓を駐車スペースに合わせて設計したので、整備や洗車の際は子供たちがリビングの窓から見ている。自分の趣味を楽しみながら、子供との共有ができるのがうれしい」と、趣味の時間も家族との繋がりを感じられる工夫に喜びを感じておられます。
効率的な家事動線
「家事導線がコンパクトにまとまったので、家事がスムーズに行えている。キッチン奥の自分の小部屋はこだわりました」と、限られた面積の中でも機能性と快適性のバランスが取れた住まいに満足されています。
二つの事例から学ぶ、家づくり成功のためのポイント
O様とT様、それぞれ異なる状況から始まった家づくりですが、成功に導いた共通のポイントがいくつか見えてきます。これから家づくりを考える方に参考になるポイントをまとめてみましょう。
1. 十分な準備期間を確保する
両家族とも、実際の工事に入る前の準備段階に十分な時間をかけています。
O様邸では既存建屋の調査や問題点の洗い出しに約4ヶ月、T様邸では土地探しから融資実行まで約5ヶ月という時間をかけています。
この準備期間が、後の家づくりをスムーズに進め、満足度の高い住まいを実現する鍵となりました。家づくりは急がば回れ。じっくりと計画を練ることが大切です。
2. 家族の「今」と「将来」を見据えた計画を立てる
O様邸では「今後の息子の結婚や孫の訪問」を、T様邸では「子どもの成長」を見据えた計画が立てられています。5年後、10年後、さらにその先の家族の姿を想像することで、長く愛着を持って住み続けられる住まいが実現します。
3. 専門家との綿密なコミュニケーションを大切にする
両家族とも、自分たちだけでは解決できない問題(土地や排水の問題など)に直面しましたが、専門家との綿密な相談を通じて最適な解決策を見出しています。家づくりにおいては、自分たちの希望をしっかり伝えるとともに、プロの視点からの提案にも耳を傾けることが重要です。
4. 予算のバランスを考える
限られた予算の中で理想の家を実現するためには、どこにお金をかけ、どこで節約するかというバランス感覚が重要です。T様邸では限られた面積の中で効率的な間取りを工夫し、O様邸では将来を見据えた投資としての視点も取り入れています。
5. 生活動線と家族の関わりを考慮した間取りを考える
両家族とも、「家族がつながる空間」と「個々のプライバシーが守られる空間」のバランスを重視した間取りを実現しています。特に子育て世代にとって、家事をしながら子どもを見守れる動線や、家族が自然と顔を合わせる共有スペースの配置は重要なポイントです。
まとめ:あなたの家づくりが成功するために
O様とT様の事例を通じて、家づくりのプロセスとそこで直面する様々な課題、そして解決策について見てきました。どの家づくりにも共通するのは、「準備」「コミュニケーション」「バランス」の3つの要素の重要性です。
家づくりは一生に一度の大きな買い物。だからこそ、後悔のない選択をしたいものです。しかし、初めての経験では分からないことや不安なことも多いでしょう。
今野工務店では、お客様一人ひとりの状況や希望に合わせた家づくりをサポートしています。「自分たちにどんな家が合うのか分からない」「予算内で理想の家が建てられるか不安」といった悩みも、経験豊富なスタッフが丁寧にお応えします。
まずは気軽に無料相談や、VR展示場の見学からスタートしてみませんか?あなたの理想の家づくりを、私たちと一緒に考えていきましょう。
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