「屋根塗装たったの40万円!」「外壁塗装今だけ30%オフ!」
こんな折込チラシやインターネット広告を見かけたことはありませんか?
家の塗り替え時期が気になり始めると、様々な業者からの格安キャンペーンが目に留まるようになります。しかし、なぜ業者によって見積もり額に数十万円もの差が生じるのでしょうか?
この記事では、塗装工事の「見えない価値」に焦点を当て、価格の内訳や品質の違い、そして後悔しない塗装工事のポイントをプロの視点からお伝えします。安さだけで判断して「塗ったはずなのにすぐに剥がれてきた」「雨漏りが直らなかった」という事態を避けるために、ぜひ最後までお読みください。
「安さ」の裏に隠れた真実〜塗装工事の見積もりの謎

なぜ塗装工事の見積もりに大きな差が生じるのか
「同じ家の塗装なのに、A社は60万円、B社は120万円、C社は85万円…」
塗装工事を検討し始めると、多くの方がこのような見積もりの差に驚かれます。この価格差が生じる主な理由は次の3つです。
1. 工事範囲の違い
チラシなどの広告価格には、実は「基本工事のみ」の価格が表示されていることが多いのです。後から「これは別料金です」と追加費用を請求されるケースが少なくありません。
2. 使用塗料の品質差
塗料には様々なグレードがあり、耐久年数や機能性(防カビ、断熱効果など)によって価格が大きく変わります。安い塗料は3〜5年で劣化が始まることも。
3. 施工の手間と品質
丁寧な下地処理、付帯部分の取り外しと再取り付け、細部へのこだわりなど、目に見えない部分での差が大きいのです。
格安見積もりに隠された「別途工事」の罠
多くの格安広告では、実は以下のような重要な工程が含まれていないことがほとんどです。
これらは「別途工事」として後から追加されるため、当初の見積もりより大幅に費用が膨らむことが一般的です。「思ったより高くなった」という声をよく耳にするのはこのためです。
プロが重視する塗装工事の「真の品質」
見えない部分こそが住まいを守る要
塗装工事で本当に重要なのは、実は目に見えない部分なのです。
屋根塗装の真実
屋根は見た目だけをきれいにすることは簡単です。しかし、長年の風雨や紫外線にさらされている屋根材の下には、劣化した下地材(野地板)が隠れていることがあります。
経年劣化により木材が腐食していると、塗装しても数年で再び問題が発生します。プロの業者は必ず下地の状態をチェックし、必要な修繕を行います。

塗装だけでなく下地も確認しましょう!
外壁塗装の盲点
外壁塗装で見落とされがちなのが、サッシ周りや外壁の継ぎ目に使われるシーリング材の状態です。これらが劣化していると、塗装をしてもわずか1〜2年で雨水の侵入を許し、内部の木材を腐らせてしまいます。
今野工務店では、シーリング材の状態を必ず確認し、劣化している場合は打ち替えをご提案しています。これにより、塗装の耐久性が格段に向上します。

外壁塗装(前)

外壁塗装(後)
付帯部分の扱いが仕上がりを左右する
外壁に取り付けられている様々な部品(照明器具、エアコンの室外機、排気フード、郵便ポストなど)。これらをどう扱うかで、塗装の仕上がりと将来のメンテナンス性が大きく変わります。
「そのまま塗装」のリスク
プロの対応
今野工務店では、これらの付帯部分を一度取り外し、壁面全体を均一に塗装した後、再び取り付けることをおすすめしています。手間と費用はかかりますが、見た目の美しさと機能性の両方を長期間保つことができます。

外壁塗装(前)

外壁塗装(後)
塗装か張り替えか〜最適な選択のためのポイント
塗装と張り替えのメリット・デメリット比較
外壁や屋根の劣化が進んだとき、「塗装で対応するか、張り替えるべきか」という選択に迷われる方も多いでしょう。それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
塗装のメリット
塗装のデメリット
張り替えのメリット
張り替えのデメリット
こんな場合は張り替えを検討すべき
以下のような状況では、塗装よりも張り替えを検討した方が長期的にはメリットが大きいケースがあります。
サッシの交換も検討している場合
サッシ本体の交換を考えているなら、外壁工事と合わせた方が効率的です。
内部リフォームも予定している場合
断熱材の入れ替えなど、壁の内側にも手を入れるリフォームと同時に行うと工事の重複が避けられます。
すでに複数回の塗り替えを行っている場合
塗膜が厚くなりすぎると、新たな塗装の密着性が低下します。
外壁材自体が大きく劣化している場合
モルタル外壁のひび割れが多い、サイディングのそりや浮きが目立つなど、素材自体の寿命が来ている場合は張り替えが有効です。
今野工務店では、お客様の住まいの状況や将来のプランをお聞きした上で、最適な提案をさせていただいています。部分的な張り替えと塗装の組み合わせなど、コストパフォーマンスの高い選択肢もご提案可能です。
日常的に使う場所も「早めの塗装」がポイント
「交換が必要になる前」の予防塗装で寿命延長
塗装と聞くと外壁や屋根を思い浮かべる方が多いですが、実は日常的に使用する場所の塗装も住まいの寿命を延ばす重要なポイントです。
内部カウンター
毎日使うカウンターなどは、汚れが落としにくい、小さな傷が気になり始めたら塗装のタイミングです。キッチンの木製のカウンターは毎日使うからこそ、本来の耐久年数より傷みやすいと言う特徴があります。早めの塗装で寿命が大幅に延びます。

カウンター塗装(前)

カウンター塗装(後)
木製フェンスやデッキ
屋外の木部は、年に一度の塗装でその寿命を2〜3倍に延ばすことができます。特に地面に接する部分は腐食しやすいので注意が必要です。
鉄部(手すり、門扉など)
錆が出始めたらすぐに対処することが重要です。錆を放置すると金属自体が痩せていき、最終的には強度が保てなくなります。
これらの「小さな塗装」は、交換工事に比べてはるかに低コストで済み、住まい全体の美観と機能性を保つうえで重要な役割を果たします。
プロが教える「失敗しない塗装工事」の選び方
見積もり比較のポイント
塗装工事の見積もりを比較する際は、単に総額だけでなく、以下のポイントをチェックすることをおすすめします。
工事範囲の明確さ
「〇〇は含まれません」という記載がないか確認。含まれていない作業は後から追加費用が発生します。
使用塗料の具体的な性能
単に「シリコン塗料」ではなく、メーカー名や商品名、期待される耐久年数が明記されているか。
下地処理の内容
高圧洗浄だけでなく、クラック補修やシーリング打ち替えの範囲が記載されているか。
足場の設置期間と仕様
安全な作業のための十分な足場設置が含まれているか。
付帯部分の取り扱い
雨樋、破風板、軒天、エアコン室外機などの取り扱いが明記されているか。
信頼できる業者の見極め方
価格だけでなく、以下のポイントも重視して業者選びをすることをおすすめします。
現地調査の丁寧さ
屋根に登って確認する、クラックの程度を詳しくチェックするなど、細部まで確認する姿勢があるか。
説明の分かりやすさ
専門用語を羅列するだけでなく、素人にも理解できるよう丁寧に説明してくれるか。
アフターフォローの内容
施工後のメンテナンス方法や点検体制について明確に説明があるか。
実績と評判
過去の施工事例や、できれば実際に工事を依頼した方の声を聞けると安心です。
今野工務店では、お見積り前に必ず丁寧な現地調査を行い、写真や図面を使ってわかりやすくご説明しています。また、単に「塗り替える」だけではなく、住まいの寿命を延ばすための最適な提案を心がけています。
まとめ:「見えない価値」こそが住まいを守る
外壁・屋根塗装は、単に「色を塗り替える」作業ではありません。適切な下地処理や付帯部分の対応、質の高い塗料の選択など、一見すると目に見えない部分こそが、住まいを長く守り、将来の大きな出費を防ぐ重要な要素です。
安さだけで判断すると、数年後には再度工事が必要になったり、さらには木部の腐食など構造にダメージを与えてしまうこともあります。長期的な視点で、適切な塗装工事を選ぶことが、結果的にコストパフォーマンスの高い選択となります。
今野工務店では、お客様の大切な住まいを長く守るための最適な塗装・外装リフォーム提案を行っています。「見積もりを取りたいけれど、何が必要か分からない」「本当に必要な工事を知りたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
まずは無料診断から
今野工務店では、外壁・屋根の状態を無料で診断するサービスを行っています。専門スタッフが現地を詳しく調査し、現状の問題点と最適な対処法をご提案いたします。
「本当に今塗装が必要なのか」「このまま放置するとどうなるのか」など、どんな小さな疑問でもお答えします。塗装だけでなく、部分的な張り替えや、内装リフォームと合わせた外装リニューアルなど、お客様の状況に合わせた多様な選択肢をご提案いたします。
無料診断のご予約など、まずはお気軽に御連絡ください。
あなたの住まいに最適な外装メンテナンス方法を、一緒に考えていきましょう。
お気軽にご来店ください♪
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家族の未来を見据えた素敵な家づくりが、あなたを待っています。
一緒に、変化に強い理想の住まいを作り上げていきましょう。